効果的なピアノの練習方法 part 4 ~ 譜読み その1
2015-12-12
譜読みとは
新しい曲を弾けるようにする練習を「譜読み」といいます。ピアノの練習の一番最初に行うプロセスです。今回は、譜読みのコツについてお話ししていきます。
全体を把握しましょう
新しい曲をひらいて、まずすることは全体を把握することです。最初に、長さです。8小節の曲から楽譜1冊分の曲までいろいろあります。
次に拍子と調性、速さです。これらは曲の途中で変化することもよくありますので、ぱらぱらとめくってみましょう。「ゆっくりで音符が少ないわ、と思ったら3ページ目から急に真っ黒で!」なんてこともあります。上級になると、組曲なのか、ソナタなのか、編曲なのかなども把握しておく必要がありますね。
さらに余裕があったら表現記号や発想記号なども見ておきましょう。
全体を弾いてみましょう ~初見
まず、全体を見渡すために弾いてみます。このように、ざっと見て弾くことを「初見」といいます。音楽学校の入学試験や、定期試験、音楽教師のグレード試験にもあります。できるだけ両手がよいでしょう。
小さなお子さんの場合は先生やお母さんに弾いてもらってもよいですが、中級以上はなるべく自分で弾いてみましょう。雰囲気をつかみます。なんとかして、最後まで弾いてみましょう。
譜読み開始です
じっくりと譜読みを開始します。前述のように初見でざっと両手で弾いてあるので、適当な両手弾きは必要ありません。きちんと弾けるようにするためには、まず片手ずつから始めます。
区切って練習しましょう
ここでとても大切なことがあります。区切って練習することです。よく、最後まで片手ずつで何度も弾いて譜読みを行う方もいらっしゃいますが、なるべく少しずつ段落(大きなフレーズ)で区切って練習しましょう。
区切って練習する効果
弾けるようになるのが速いことです。全部を通して弾くよりも短いわけですから、繰り返し練習するのも楽になります。たとえば、半ページで区切って、右手が弾けるようになったら次はそこまでの左手を練習します。左手もできたら、そこまでを両手で練習します。うまくいけば半ページをたった一日で両手で弾けるようになるわけです。
ピアノの練習はできるようになったという感覚がとても大切です。短くても両手で弾けるようになったほうが片手ずつ最後まで弾いているより達成感が味わえます。半ページ弾けるようになったら、次はその続きを同じように練習していきます。