演奏を聴くということ~その2 ~効果的な練習方法~

  2017-04-20

模範演奏として聴く場合は

まさに今、練習している曲を聴く場合は、ちょっとした注意が必要です。

小さなお子さんの場合は聴覚から入りすぎる危険があります。模範演奏はインテンポ(仕上がりの早さ)で弾いているので、圧倒されたり、ゆっくりから練習するのが嫌になったり。ちょっとした癖をまねしてしまったりしてしまう場合があります。少々時間はかかりますが、まず楽譜を読み、弾いてみてから聴くようにしましょう。

少し早めに、聴かせてあげるのがおすすめです。たとえば、ブルグミューラーはバイエルを弾いているころに聴くと、目標になりますし、ソナチネやソナタはブルグミューラーの頃に聴かせてあげてください。弾けたときに上達を感じることもできます。様々な曲を知っていると弾きたい気持ちも向上します。

中級以上~大人の場合は、できれば3人ほど、別の方の演奏を聴くことをお勧めします。いろいろな演奏を聴いて、参考にします。演奏を考えていくことによってオリジナルな自分の音楽が生まれてくるのです。

とはいえ、大好きな演奏を繰り返し聴くことは決して悪いことではありません。好きをたくさん作ることが大切です。

自分の演奏も聴いてみましょう

PA160621s自分の演奏を聴くことも大切です。練習中、演奏中に聴ける音ではなく、録音した演奏を聴く事はとても勉強になります。

できたら弾いてから少し時間をおいて聴いてみましょう。演奏直後ですと疲れと余韻が残っていて客観的に聴くことが難しくなります。30分でもよいので一呼吸おいてから聴きましょう。新しい発見があるはずです。

聴くということ

ピアノを練習していると、弾くことに練習することに必死になりがちです。しかし、演奏することは音を出すことです。指の訓練も大切ですが、耳を育てることも大切です。よい演奏をたくさん聴いて、豊かな音楽を培いましょう。

 

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